サロンへ行け!マジで。

こちらは遊んだゲームや読んだ本・漫画などの感想や妄想を書き散らす、趣味のブログです。今の主なジャンルはドラクエです。

悩み多き勇者の青春!

※3主と賢者。これも随分昔(9が出る以前)に書いたもの。前半いつもとはちょっと雰囲気が違って、お堅い話から始まります。

 


3主「うぃーっす」
男賢者「おや。これは珍しいお客様だ。久しぶりだね3主。最近、随分とご先祖風を吹かせているようじゃないか」
3主「何だよ。ピーピングか?趣味わりいな」
男賢者「一応PCぐらいは導入してるからね。勇者様のご活躍の程は聞き及んでおりますよ。いろいろとね」
3主「相変わらずヤなやつだな」
男賢者「で、その嫌なやつの所へわざわざやってきた用向きは何だい?」
3主「……世の中ってさ。不公平だよな」
男賢者「……」
3主「恵まれている者とそうじゃない者がいる。努力してその差が埋まるものもあるけど、どうしても埋まらないものもある。
こればっかりはゾーマを倒したからってどうなるもんでもねえ。
いや、わかってるんだ。どうにもならないことに頭悩ませてるってことは。
だけど俺、なんだか虚しくなって来てさ…」
男賢者「3主。この世界を支配している法則はなるほど冷徹だ。
どれほど止まってくれと願っても時は容赦なく過ぎ去っていくし、地震も洪水も貧しい人々を避けて通ってはくれない。
ゾーマがいてもいなくても現実は君の言う通り不公平で理不尽なものだよ。
だけどね、それを補うために我々人の心が存在するんじゃないのか?」
3主「人の心…」
男賢者「心は目には見えないが、人を思いやる気持ちや愛する心、強い思いは行動となって現れる。それが人の世界を動かしていくんだよ。
そして、その人間の行動する力を体現しているのが勇者だと僕は思う」
3主「え、勇者が?」
男賢者「勇者は常に行動を起こす。その信じるところに従って」
3主「確かに。行動しない勇者なんてありえないな」
男賢者「我々賢者はありのままのすべてを知るが、自ら世界に働き掛けることはない。
いつだって世界に方向性を与え動かすのは人の心、意志の力。即ち、傍観者である僕たち賢者ではなく、行動する君たち勇者なんだよ」
3主「行動する力か。俺そんなふうに考えてみたこともなかったわ」
男賢者「おやおや。ロトの勇者たる君がそんなこともわかっていなかったなんて、がっかりだね。アリアハンを出てから今まで一体何に頭を使ってきたのやら」
3主「相変わらずキツイなおまえ」
男賢者「僕は人を見て説教をすることにしている。犬や猫にはしないよ。無駄だからね」
3主「それはもしかして誉め言葉なのか?俺は犬猫よりは幾分マシってことかよ。ひでえな」
男賢者「自分の現状を確認したところで、他に何か質問は?」
3主「なあ。もしも俺が道を誤ったら……」
男賢者「人間誰にでも間違いはある。その時が来たら僕が君の性根をどうあってもたたき直すから安心したまえ」
3主「うっ。そ、それじゃ俺の信じた道が最初から間違っていたら?」
男賢者「勇者は行くべき方向を指し示す。否、行くべき道を本能で悟り、ひるまず自ら先へ進む者を勇者と呼ぶんだ。
真っ直ぐに走る君の行く手に光が見える。だから人々は君を信じるんだよ」
3主「……何だか怖い話だな」
男賢者「もし仮に最初から君が間違っていたのだとしたら、そもそも僕は今君とこうしてここにはいない」
3主「……それってさ、要するにおまえを信じろってこと?」
男賢者「君がそれを望むならね。僕は賢者だ。人を見る目には自信がある。君は間違ってないよ。今の所はね」
3主「何だよ。今日はやけに買いかぶるじゃん。気味悪いぜ」
男賢者「3主。君はここに何をしに来たんだい?」
3主「何をって…」
男賢者「責めているわけじゃない。愚痴を零しに来た?久しぶりにケンカしに来た?
大いに結構。結局のところ僕や女賢者を頼って来たんだろう?」
3主「……」
男賢者「君は一人ではない。仲間がいるし、人々も君の行動を見ている。
そのことを忘れないうちは独善には陥らない。自分を信じたまえ」


女賢者「講義は終った?」
3主「ああ。久しぶりにがっつりとな」
女賢者「それじゃ、これ。頑張ったご褒美。Chu!」
3主「おわっ!?ななな、何だよっいきなりっっ!!」
女賢者「あらら、真っ赤になっちゃって。かっわいいなあ。もしかして、まだ童貞?」
3主「大きなお世話だッ!!」
女賢者「元気出たみたいね」
3主「ちぇ。おまえホントに賢者かよ。それじゃ遊び人と変わんねえじゃん」
女賢者「効果があるなら女の武器もフル活用。それがあたしの流儀だもの」
3主「あのな、解説なんかされたら効果半減だっつーの。ホントにおまえらときたら…。でもま、ありがとな」
女賢者「うんうん。3主もまたおいでね。男賢者もあれで結構よろこんでるんだから」
3主「じゃあな」


男賢者「3主は帰ったのかい?」
女賢者「うん。けど、あれは一体何を落ち込んでたのかしらね」
男賢者「大方、女性にモテないとか彼女が出来ないとか、そんなところじゃないかと思うけどね。どちらにしても大したことではないよ」
女賢者「の割りには随分ご大層な講義内容だったわね」
男賢者「いや、退屈だったからね。暇つぶしにと思って、ちょっと遠回しに。内容的には間違ってないよ」
女賢者「でも、彼のことだからすっごい独自解釈施していそうね」

 

3主「よおーし!我が心に迷いなあしっ!!自分をとことん信じるぜッ!
行くぞ、おまいら!くよくよすんな!勇者たるもの行動あるのおみッ!!
縁起担いで3枠に、預かり所の有り金はたいたコイン全部!!」
6主「俺は可憐なピンクに50枚!!頑張れスライムちゃん!お兄ちゃんがついてるぞ~!!」
4主「なんなんだ3主は?昼間はコイン全部すってあんなに落ち込んでたのに」
8主「なんか仲間の賢者さんのところに行って帰ってきてからテンション上がっちゃって。ずっとあの調子です」
5主「メダパニでも喰らってきたかな?」