※賢者と2主のほのぼのお遊び。4と8の僧侶コンビも出てきます。
W賢者「叩いて被ってジャンケンポン!!」
男賢者「マホカンタ!!」
女賢者「ラリホー!!」
(キン!)
しかし、女賢者には効かなかった!
女賢者「ふう。あぶない。あぶない」
男賢者「ダメだったか」
女賢者「もう一回行く?」
W賢者「叩いて被ってジャンケンポン!!」
W賢者「アイコデショ!!」
W賢者「ショ!!!」
女賢者「マホカンタ!!」
男賢者「ラリホー!!」
(キン!)
光の壁が呪文を跳ね返した!
男賢者「し、しまった……。ぐー……」
女賢者「ふふふ。ザメハ」
男賢者「……やれやれ。また負けてしまったか」
女賢者「これであたしの50連勝ね」
男賢者「まいったなあ。どうにも補助魔法に弱くていけない」
女賢者「先にマホカンタされたら呪文をやめたらいいのに」
男賢者「勝つとつい反射でね」
2主「二人で何やってるんだ?新しいコントか?」
W賢者「何故コント?」
2主「Wケンジってなってるぞ」
男賢者「往年のコンビの名をよく知ってたねえ」
女賢者「何でもかんでも誉めないで。正しくはWけんじゃ。誰がWケンジよ。第一それって漫才師でしょ」
2主「そうなのか?でもそれじゃ、何をしてたんだ?」
女賢者「ゲームをやってたの。呪文の早撃ちみたいなものね。眠ったら負け」
2主「呪文の早撃ち?ゲーム?賢者も遊ぶんだな」
女賢者「相手のラリホーより早くマホカンタすれば眠らなくてもいいから、呪文を速く唱える訓練にもなるのよ」
2主「俺もやってもいいか?」
男賢者「もちろん。でも2主君が相手じゃラリホーの代わりに叩く、補助魔法はスカラだね」
女賢者「それでも持ちこたえられるかしら。命懸けよ?」
男賢者「手加減できそうかい?」
2主「うーん。とっさのことだろ?難しいと思うぞ」
女賢者「叩くの代わりに何か道具を使ったらどう?まどろみの剣とか」
男賢者「でも、道具の効果はマホカンタでは防げないんじゃないかな?それだとこちらが不利だね」
2主「俺には無理なのか……」
男賢者「そんなことはない。わかった、こういうのはどうだろう。呪文は使わない。
ジャンケンに勝ったら魔道師の杖を使うんだ。防御には耐火性の盾を使う」
2主「それなら俺にも出来るぞ」
女賢者「それじゃ……はい、これ。ドラゴンシールドだけど男賢者は扱えそう?」
男賢者「重いからね。でも、常時装備は無理だけど、一時的に盾にするだけならなんとかなりそうだよ」
女賢者「それから、これね。魔道師の杖」
2主「これ、どうやって使うんだ?」
女賢者「こうして攻撃したい方向に振りかざして、後は気合いね」
2主「む~。振りかざすだけなのか?」
女賢者「カッコがつかないと思ったら、取りあえずメラ!とでも言っておいたらどう?」
2主「わかった。こうだな。メラ!!(ボッ!)おおっ!!火の玉が出たぞ!すごいな!」
女賢者「ほとんどダメージはないけど遊びに使うには持って来いでしょ?」
女賢者「二人とも準備はいい?」
2主「おう!いいぞ!」
男賢者「いつでもどうぞ」
女賢者「それじゃ、用意……、スタート!」
二人「叩いて被ってジャンケンポン!!」
男賢者【石】
2主【紙】
男賢者「ドラゴンシールド!!」
2主「メラ!!」(ブンッ!!)
男賢者「ギャっ!!」
2主「!!し、しまった!いつもの癖で……!!」
女賢者「面有り!一本!!男賢者戦闘不能!よって、勝者2主!!」
2主「すまない男賢者!つい、いつもの癖で杖を振り下ろしてしまった。大丈夫か?!」
男賢者「ふ、不覚……。2主君が杖も装備できるってことを忘れていたよ……」
女賢者「あらら。一瞬でぼろぼろになっちゃって。ベホマ」
男賢者「……やれやれ。噂には聞いていたけど、やっぱり2主君の攻撃力はすごいねえ。
魔道師の杖であの威力か。まいったよ」
女賢者「一撃で半分以上削られるなんてちょっとびっくりね」
2主「すまない男賢者。やっぱり俺にはみんなと同じ遊びは無理なんだろうか……」
男賢者「そんなことはないよ。わかった、こうしよう。
僕は最強装備であらかじめスカラを重ね掛けしておく。これならいいだろう?」
2主「おう。それなら安心だな」
男賢者「よし。それじゃあ、行くよ?」
2主「よし、来い!」
二人「叩いて被ってジャンケンポン!!」
二人「アイコデショ!!」
二人「ショ!!!」
男賢者「ドラゴンシールド!!」
2主「メラ!!」
(ブンっ!!)
2主「あ、しまった!!また……!!」
男賢者「なんの、今度は大丈b」
(バガンッ!!)
男賢者「ウギャっ!!」
2主「あ!!」
女賢者「ステータス黄!男賢者戦闘不能!!よって、勝者2主!!」
男賢者「こ、こんなところでも会心の一撃が出るとは……。さすがだ…2主君……」
2主「男賢者、本当にすまない。俺にはやっぱり向いてないみたいだ」
男賢者「な、なんの、これしき……。どうということはないよ。
さあ、もう一度かかっておいで……」
女賢者「何を向きになっているやら。程々にしといたら?」
4僧「このままでは男賢者さんの身が持ちそうにありませんから、我々も参加してみましょうか」
女賢者「あら、お二人さん。いつからいたの?」
4僧「ずっと見てましたよ。是非参加させて下さい」
8僧「俺は参加しねえぞ。嫌な予感がひしひしするぜ」
4僧「まだザラキを使うとは言ってませんよ?」
8僧「やっぱ、使う気なんじゃねえか」
4僧「審判は賢者さんたちに頼みましょう」
8僧「いや、俺はまだやるとは言ってねえ」
女賢者「2主との対戦もデンジャラスだったけど、こっちはそれを上回る危険度ね。
どうするの?」
男賢者「まあ、審判だけなら問題ないか。ザオリクは引き受けたよ。
防御はどうするんだい?」
4僧「こんなこともあろうかと、うちの勇者様と5勇さんから天空の盾を借りてきました」
女賢者「手回しのいいこと」
男賢者「それじゃ、両者向かい合って」
8僧「ちょ、だから、俺は嫌だって…」
4僧「叩いて被ってジャンケンポン!!」
8僧「ちょ、ま…!!」
4僧「ザラキ!」
8僧「わわ、天空の盾!!」
男賢者「グギャス!!」
8僧「あ、バカ!!審判棺桶行きにしてどうすんだ!!」
4僧「ザラキは人を選びません」
2主「いきなりレッドゾーンだな。ロンダルキアを思い出すぞ」
女賢者「あ~あ、もう。ザオリク。これじゃ見てるこっちにもマホカンタが必要ね」
男賢者「……まったく。油断も隙もないよ」
おまけ
2主「さっき女賢者が50連勝って言ってたな。男賢者はそんなに弱いのか?」
男賢者「僕は早口言葉は結構得意なんだけど、どうにも補助魔法に弱くてね。
これでもハンデは付けてもらってるんだが」
2主「ハンデ?」
男賢者「つ【うさぎのしっぽ】」
2主「あ、本当だ。性格がしあわせものになってるな!」
男賢者「まあ実際問題、運のよさが10上がったくらいじゃどうにもならないんだけどね」