サロンへ行け!マジで。

こちらは遊んだゲームや読んだ本・漫画などの感想や妄想を書き散らす、趣味のブログです。今の主なジャンルはドラクエです。

賢者のショッピングツアー

女賢者「本日はロトゼタシアの賢者の皆さんとダーハルーネでショッピングツアーを企画しました!」
男賢者「やあ、こんな日がやってこようとは。感無量だねえ」
セニカ「こんにちは」
セーニャ「はじめまして」
男賢者「こちらこそ。初めまして」
ロウ「これはこれはお二方。大先輩の賢者殿にお目にかかれて光栄です」
女賢者「こちらこそ。以後お見知りおきを(ニッコリ)」
ロウ「ほほう。いや、眼福眼福」
ベロニカ「おじいちゃん、なんか言った?」
ロウ「いや、空耳じゃろ空耳。ふぉふぉふぉ」
ベロニカ「まったくもう。マルティナさんも連れてくればよかったかしら」
女賢者「ふふ。元気な老賢人の面目躍如ね」
男賢者「伝説の賢者セニカ、双賢の姉妹、そして、賢王ロウさま。11主君のところは賢者関連の人々が多くてうれしいよ」
セーニャ「あらでも…。お姉様、賢者なら8主様のところにも大勢いらっしゃったのでは?」
ベロニカ「そうね。8主のところはそもそもの話の発端が七賢者だものね」
男賢者「もちろん8主君の世界にも多かったが、仲間ではなかったし、故人が多くてねえ。その点君らはみんな生きている」
ククール「悪かったよ。役立たずの勇者一行で」
メディ「まあまあ。過ぎたことをそう気になさいますな。どれ、わたしも使えそうな薬草を見繕ってきましょうかの」
女賢者「そうそう。聖堂騎士さんそう拗ねないで、ショッピングを楽しみましょうよ。いろんなお店が並んでいて楽しそうよ?」

ベロニカ「で、あなたは今回なんでいるの?」
ククール「俺か?俺はまあ付き添いってところかな。婆さん一人じゃ危なっかしいだろ?」
ベロニカ「ふうん。そんなもっともらしいこと言って。本当はセニカ様や女賢者さんが目的なんじゃないの?」
ククール「へえ。お嬢ちゃん、案外鋭いんだな」
ベロニカ「子供扱いはや、め、て! いいこと。もし、セニカ様におかしなまねしたら、ゼシカさんに代わってお仕置きよ!(ビシッ!) ほら、あんたもやんなさい!」
セーニャ「え。は、はい、お姉様。お、おしおきですわ!(ビシッ!)」
ククール「おお、こわ」
女賢者「振られちゃったわね。カリスマ聖堂騎士さん」
ククール「フッ。お嬢ちゃんにはまだ大人の男の魅力はわからないのさ」

ベロニカ「メディおばあさんは薬師なのよね」
メディ「そうですじゃ。ヌーク草の栽培をしておりましてな」
ベロニカ「ヌーク草?聞いたことがないわ」
メディ「雪深い地方にしか自生しませんからのう」
ベロニカ「こっちで雪国っていうとクレイモランかしら。カミュなら知ってるかも。でも、それだと栽培が大変ね。それともどんな寒さでも平気なものなの?」
メディ「確かに手間はかかりますの。温度や湿度の調節に洞窟を利用しておりますのじゃ」
ベロニカ「本当に大変ね!それでも育てるのは必要だからなのよね」
メディ「オークニスの冬は厳しいですからのう。逆に言うなら、寒冷な地方に自生し、身体を温めるヌーク草は雪国の生き物にとって自然の恵みと言えるのかもしれませんの」
ベロニカ「そうなんだ。まだまだ知らないことって多いのね。セーニャ、あんたもいろいろ教えてもらえば?って、ちょっと。聞いてる?」
セーニャ「うふふ。ねえ、お姉様。あちらで季節限定のシュークリームが売っていますわ。少しだけ味見をしていきませんか?」
ベロニカ「もうあんたってば、さっき向こうの店で味見したばっかじゃないの」
セーニャ「でもお姉様。あれはあれ、これはこれですわ。味わわないままでは気になって今夜は眠れないかもしれませんもの。皆様にもお土産を買って帰りましょう。メディ様もご一緒にいかがですか?」
メディ「ほっほっ。食欲があるのは元気な証拠。それに、何事も好奇心は大事ですじゃ」
ベロニカ「もう。しょうがないわねえ。少しだけよ?」

ロウ「本屋はどこだったかのう。おお、あったあった。どれどれ…」
女賢者「さすが、ロウさま。お年を召しても知識欲は旺盛ね。何を熱心に探しているのかしら」
男賢者「魔物に滅ぼされる以前、ユグノア城のロウさまの自室には膨大な蔵書があったというし、希少本でも見つけたのかもしれないね」
ロウ「おお、あった!これじゃこれ。むむ。しかしこれは…。すまんが、ご店主。この最新刊はないかのう」
女賢者「あら。『ぴちぴち★バニー』ね」
男賢者「ムフフ本の収集ですか。遙か古の時代に、すべての元となった本が存在すると聞き及びましたが」
女賢者「そう言えば、神竜も隠し持ってたわよね。エッチな本。オリジナルは一体どんな内容だったのかしら」
男賢者「僕らがもらったあのエッチな本も、一つの源流から長い歳月をかけて生まれいでたものだと思うと感慨深いね」
ロウ「うむ。さすが賢者殿、話が分かる。このムフフ本は、本屋の看板娘だったばあさんとの思い出の品でのう。いろいろあったが、出版社が無事で何よりじゃ。他に掘り出し物は……おや、これは?」
??「ふわ~あ…」
ロウ「なんと、本がしゃべるとは。またどこぞの氷の魔女でも封じられておるのかの」
9大賢者「ああ、よく寝た。おや、ここはどこかな?君は誰?9主じゃないよね?今はいつの時代? …あ。だめだ…。ちょっとしゃべったらまた眠気が…」
男賢者「9主の世界から紛れ込んでいたんだね。出来れば話を聞いてみたいが、この状態では無理か」
女賢者「後で宿舎の方へでも届けてあげましょ」
ベロニカ「びっくりした。何で本の中に賢者がいるのかしら。リーズレットみたいに閉じ込められた??」
セーニャ「ねえ、お姉様。ムフフ本とはどのようなことが書かれた本なのですか?」
ベロニカ「ちょっと、またその話?前にカミュに怒られたんでしょ?つまり、そういう内容なのよ。察しなさい」
セーニャ「でも、お姉様。皆様ご存じのようですのに私だけ知らないなんてやっぱり…」
ベロニカ「だから、いいのよ。あんたはそんなこと知らなくても!」
3主「さすが聖女。元遊び人のウチの女賢者とは正反対だよな」
男賢者「なんだ3主。君もいたのかい?」
3主「世にも珍しい賢者の集会っていうからちょっと見物にな。それにしても、セニカの格好はウチの女賢者によく似てるよなあ。まあ、ウチとは繋がりがあるんだから当然と言えば当然なのかもしれんが…」
女賢者「遠くから眺めてないで、側によって挨拶でもしてくれば?」
3主「でっ、出来るかそんなこと!しょ、初対面なのに!」
男賢者「やれやれ。そんなことじゃいつまでたっても独り身のままだよ」
3主「死ぬまで独り身確定のおまえには言われたくない!」
男賢者「僕のは修行。君のは単なるやせ我慢だろうに」
3主「う、うるへー!男賢者のバーカバーカ!俺だってなあ、俺だって…
ん、なんだ?セニカの視線が何かに釘付けに…」
男賢者「ほう、あの3主によく似たツンツン頭。もしやあれが11主君の先代の…」
ローシュ「セニカ!」
セニカ「ローシュぅぅう!」
 (抱きッ!)
 (ラブラブイチャイチャ ラブラブイチャイチャ ラブラブイチャイチャ…)
女賢者「あらら。見せつけてくれちゃって」
男賢者「人目もはばからずに熱烈だねえ。我らが勇者もあれくらい甲斐性があれば1主君も一安心だというのに……ん?3主、どうしたんだい?」
 (ズゴゴゴゴゴゴゴ…!)
3主「うおおおおおぉーッ!!リア充爆発しろぉおお!! ギガデイン!!」
 (ドーン!ガラガラビシャーン!!)
ロウ「ぬおお?!わしの『ぴちぴち★バニー』最新刊が黒焦げにっぃい!!おんどりゃあああっ!!グランドクロス!」
 (ズドォオオン!)
セーニャ「…??何だか向こうの方が騒がしいですわ」
メディ「ふむ。何やら大量の魔力が横溢しておるようじゃの」
ベロニカ「何があったのかしら。おじいちゃんがゾーンに入ってるわ」
セーニャ「あ、お姉様!今度はクレープの新作ですって!ほら、あちらに!」
ベロニカ「あんたはもう、いい加減にしなさいよ!」
9大賢者「…ねむねむ……ぐーぐー……」
ククール「こいつらホントに賢者なのか?まともなのウチの婆さんだけじゃねーか?」
女賢者 「ま、賢者もいろいろってことね」
男賢者 「あれも賢者。これも賢者さ」